2009年06月17日
辻井 伸行さんこれまでのエピソード
辻井伸行の母・辻井いつ子は、辻井伸行が生後まもなく全盲とわかり、絶望と不安のなか、手探りで子育てをスタート。辻井いつ子は、持ち前の積極性と行動力で伸行の可能性を引き出した。 辻井いつ子の書著『今日の風、なに色?』『のぶカンタービレ!』によると、母・辻井伸行の両親が、伸行の耳の力を確信したのは、生後八ヶ月の頃。それまで毎日聴かせていたショパンの「英雄ポロネーズ」のCDに傷がついてしまい、あわてて辻井いつ子は同じ曲が入ったCDを買って伸行に聴かせても、機嫌が悪いまま。 はじめは、「同じ曲なのに何で前のようにご機嫌にならないのだろう」と辻井いつ子は思ったが、ほどなくして「もしかしてピアニストがブーニンではないのが気に入らない」と気づく。再度前と同じCDを買って聴かせてみると、以前のように両足をバタバタさせてリズムをとる伸行が戻っていた。まだハイハイはおろか寝返りすら満足に打てない幼児が、ピアニストの違いを聞き分けていたのだ。その後、辻井伸行はまさに「音楽の子」とでもいうべき、驚くほどの感受性と成長を見せる。
また、辻井いつ子が生涯忘れようのないシーンとして、『今日の風、なに色?』では、こう記している。 それは、とても不思議な体験でした。 私の口ずさむメロディーに合わせてピアノの音が響いてきました。一瞬空耳かと思いました。外から入ってきたラジオの音かしらとも思いました。けれど耳を澄ますと、はっきりと私が口ずさんでいるジングルベルのメロディーの伴奏になっています。しかもその音は、ふすまを隔てた隣の部屋から聞こえてくるのです。 ――伸行だわ。伸行がピアノを弾いている。しっかりとしたメロディーラインで!思わず私は料理の手を休めて伸行の部屋に駆け込みました。 目の前には、私が一歳の誕生日にプレゼントしたカワイの白いおもちゃのピアノがありました。その前に座って、伸行が両手の10本の指を開いて鍵盤を叩いているではありませんか。それまでは、ピアノが好きとはいってもただやみくもに鍵盤を叩いていただけだったのに。伸行が奏でる音がはっきりとメロディーラインを描いています。(中略) まだおむつも取れない伸行がピアノを弾いている。しかも私の歌に合わせてキーを取って――。 その時の私には、無邪気にピアノを弾き続ける伸行の後ろから、柔らかい光が差し込んでいるようにも思えました。それまで新米の母親として何ひとつ子育てに自信がなく、すべてを手探りで、つまずきながら進んできた道の前方に、かすかな灯りが見えたのです。
母・辻井いつ子は「辻井いつ子の子育て広場」を開設。「なぜ、全盲で生まれた息子・伸行が世界で活躍するプロのピアニストになれたのか?」というプロセスを取り上げられながら、「わが子の才能をいかに引き出し、伸ばすか」について知ることができる。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
辻井 伸行さん全盲のピアニストですが、快挙です。
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